歴史から学ぶ②

現代でも例がありますよね。

日産です。

日産は、ゴーン社長(会長)の下、強いリーダーシップで業績を上げできましたが、信長のように自分の政策に不必要なものは切り捨てきた。いわゆるリストラをやってきた。そうすると、それをよく思わない幹部が反旗を掲げてゴーン社長を排除するようになる。クーデーターが起きます。日産の場合は、ゴーン社長が日産から報酬以外の多くのお金を得ていた。そういうことも含めて不正を理由に検察にゴーン社長を売って日産をより良い会社にしようとした。

しかし、その結果、赤字は膨らみました。結果だけとらえると、ゴーン氏が指揮をとっていた方が良かったのかも知れません。

明智光秀も、信長が治めている天下よりもっと良い天下を作ろうとして本能寺の変を起こした。

その後、明智光秀は死に、日産の新社長も退任させられた。

歴史は繰り返すといいますが、本当ですね。

このようにみてくると

信長もゴーン社長も強いリーダーシップでみんなを引っ張ってきた。しかし、その政策に反発する人の 心が離れ、そして裏切られた。

私も会社を経営してきましたが、規模は違いますがこういうことは時々起こっていました。それは、会社は人からできていて、人には心、気持ちがあるからです。

明治から昭和初期にかけて活躍した政治家、後藤新平の名言があって、「財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すを上とする」財産を築いたり、仕事で業績をあげたりすること以上に、人を育てることは難しく、それゆえ価値があるという言葉です。

現代の社会でも同じことが起きます。大きな会社になればなるほど派閥も生まれ、面倒な組織になります。

人の世なので、昔からやることはあまり変わらないのです。

歴史は、人の感情や損得で動くことが多いのです。歴史を会社経営の視点で見て、会社組織でやっていくには何が必要なのか、歴史から自分の答えを導き出してみるのも自分の勉強になり、のちのち役立ちます。是非、一度、過去から学んで、物事を考えてみてください。

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