学習塾を取り巻く環境【これから10年生き残るために】

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学習塾を取り巻く環境

塾を取り巻く環境は年々厳しさをましています。

その原因は

少子化・競争の激化・人件費の高騰が挙げられます。

それらの原因で、2014年に大手予備校の半分以上の教室閉鎖、2017年の大手塾の半数以上の教室閉鎖に見られるように、塾は縮小・倒産の数が増えています。

2017年に文部科学省が行っている「全国学力・学習状況調査」では、中学3年生の通塾率が61.2%でした。2008年には、47.3%でしたので約14%増加したことになります。

塾は縮小・倒産の数が増えてますが、

実際のところ

2018年には91件です。負債総額からするとここ10年で一番少なくなっています。

大型倒産が少なく、中小塾などの負債額の少ない塾が倒産したと思われます。

通塾率は増えている

この事実から、少子化と行っても塾に通っているお子さんは増えているのです。

実は少子化なので一人当たりにかける塾代は増えています。

では、なぜ中小塾の倒産がふえているのか。

一つは、大手塾の寡占が進んでいるので、中小塾は太刀打ちできない。

もう一つは、経営者が高齢で後継者がいなく継続できない。

しかし、中小塾の中には1教室で100人売上4,000万円というところも数多くあります。

なぜ、成功したのか。

成功の秘密は、生徒集客にある

成功している塾は、生徒集客がうまくいっているところです。

弊社が運営しているフランチャイズの塾は、90名、100名というところもあります。

競争の激しい場所、先生の集めにくい場所などさまざまです。

近くに大手塾もありますが、それでも生徒数が増えているのは、生徒集客がうまくいったからです。

生徒集客には、内部に働きかけるものと外部に働きかけるものの2つがあります。

内部=口コミ、紹介

外部=チラシ、WEB集客

です。

内部集客とは

口コミは、評判が良い塾ということになります。

成績が上がる、教室長が信頼できる、楽しく通える

理由はさまざまですが、成績が上がるというのが口コミでは大きいようです。

口コミは保護者、特に母親から発生します。

良い口コミはゆっくり、悪い口コミは5倍の速さで広がっていきます。

紹介は、紹介してもらうように仕組みをつくります。

例えば、母の日に向けてイベントを計画し実行するというものもあります。

外部集客とは

チラシ・WEB・ポスティング・門前配布などがあります。

これらには、良く効くデザインが使われます。

チラシについての詳細は以下を参考にしてください。

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このデザインを使っている塾は、個別指導で地域No.1の生徒数をもっています。

WEB集客も同時に行っています。

経営方針を決めおく

私が経営している塾は、生徒数100名、売上3,000万円のころから経営方針がありました。

会社理念と教育理念です。(大きくなるにつれて何度か作り直しました)

こういう方針を決めておくと、方向がぶれないので塾運営がしやすくなります。

そして、3年計画を立て1年ごとの売上目標を立てます。

まずは、そこから初めてみると良いと思います。

具体的に計画を立てる

売上目標を立てたら、いつ何をしなけらばならないかということが明確になってきます。

例えば、売上5,000万にするという目標を立てます。現在1教室100名で3000万円だとします。

これを達成するには、多店舗展開をしなければなりません。

そのためにやることは

市場調査を実施します。

場所選び、生徒数の確認、塾の調査、所得、社員を雇うかを決める、看板、広告宣伝、ポジショニング

など多岐に及びます。

エリアマーケティング戦略を立てる

ターゲットと地域を絞って、自分が決めたターゲットに沿ったチラシとホームページを作成する。

USP(強み)を見つけて他の塾との差別化を宣伝していく。

それらを有機的につなげて集客に結びつけます。

そうすると、生徒集客もできて安定した経営ができます。

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